単純なミスを減らす方法
■人は誰でもミスする
歩いているときになにもない平らな道でつまずいたり、
電話番号を間違えたり、忘れ物したり。
人はミスするもの。ミスをなくすことはできない。これが大前提。
しかし、ミスをしにくくすること、ミスを発見して修正することにより、
結果的にミスを減らすことは可能。
ここで扱うミスとは、うっかり、勘違い、忘れてたなど、
普段、問題なくできることができない問題を考える。
■ミスをしにくくすること
ミスをしないための一番いい方法は何もしないこと。
と言うのは極端な事だが、
例えば、確認項目が10個ある書類と、1個の書類のチェックをして、
どちらがチェック漏れが少ないかというと、1個の方だろう。
つまり、10項目の書類のチェックでミスを減らすためには、
確認項目を少なくするという方法がある。
作業自体をシンプルにすることにより、
ミスをする「機会を減らす」ことだ。
項目を減らすことは難しいかもしれないが、
項目の場所を変えたり、似たような項目をグループ分けしたりして
実質的にチェックする項目の種類を減らすことはできるだろう。
物事を再構成してシンプルに変えることは難しいが、
見た目がよくなること以外に、そのものに関わるミスを減らす効果も期待できる。
■ミスに気付くようにする
ミスを減らしても0にはならないので、
次はミスを見つけるための方法を考える。
ミスを見つけるために必要なのは、ノイズを減らすことだ。
ノイズには以下がある
正解を知っていることによる「思い込み」
周りが雑然としているため「見えない」
正解と不正解の差が曖昧なため「合っているように見える」
■思い込み
その物事に関して知っているため、ミスに気付かない。
例えば、自分で書いた文章を読み直すとき、書こうとしていることを知っているため、
誤字があっても気付かない。
全てを忘れてチェックすることができればいいが、
そうもいかないので、こういうときは「明日見直す」が有効。
■見えない
整理されていない机の上では、不要な書類と必要な書類が見分けがつかないように
情報を判別するための環境が整わないため、個別の情報がはっきりと見えなくなる。
とにかく整理整頓は大事。
■合っているように見える
知識が不足しているか、要件が曖昧なため、
問題ないように見える。
正解、不正解の境界線をはっきりさせることが必要。
■まとめ
ミスをした人に「もっと気をつけろ!」と言ってもいつまでたってもミスをなくせない。
「もっと確認しろ!」と言って半分。
「何でミスしたんだ?」と言ってやっとスタートライン。
ミスする確率には個人差があれど、だれでもミスはする。
問題は、ミスを起こしやすい状況と、見つける仕組みがないことだ。
人は何かを考えながら他の作業をすることは難しい。
その難しさの中でミスが発生する。